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【第8回】住まい選びに「防災」の視点を!災害リスクをチェックしよう!

 

こんにちは!
今回記事を担当させて頂く東京本社の宮本です!

 

 

春は出会いと別れの季節といわれますが、
私自身も大きな変化があり、
地元大阪を離れてこの春から東京本社での勤務となりました。

 

また新たな気持で仕事に向き合ってまいりたいと思います。
みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

 

(冒頭の画像は、弊社のデザイン部 緒方さんが「雑誌風 アイキャッチ画像」を作ってくれました。)

 

 

今回の記事は、

 


「住まい選びに「防災」の視点を!災害リスクをチェックしよう!」

 

 

と題し、これから住まい選びをされる方に、
事前に頭にいれておいててただきたい
重要なポイントをお伝えしております。

 

 

 

近年、増加する台風や地震などの自然災害。
今後ますますそのリスクが高まると予測されている中、
住まい選びに「防災」の視点をもつことが重要になっています。

 

住まいの災害リスクと対応方法を知るためには、
どのような点に注意すればよいのでしょうか。

 

いつ発生するか分からない自然災害に対して、
個人でどんな対策ができるのかを紹介してまいります。

 

 

それでは、いってみましょう!

 

 

 


引越し先を考えるなら、
できるだけ自然災害の被害にあいにくい地域にしたいもの。

 

とはいえ、引越し予定地域がどれくらい自然災害のリスクがあるのか
判断がつかない場合も多いことでしょう。

 

そんな時に活用したいのが、
国土交通省が配信しているポータルサイト「重ねるハザードマップ」です!

 

 

出典:国土交通省ハザードマップポータルサイト

 

重ねるハザードマップ」は

  

  • 洪水(想定最大規模)
  • 土砂災害
  • 津波リスク情報

 

などを1つの地図上に重ねて表示させることができ、
防災に役立つさまざまなリスク情報や、
全国の市町村が作成したハザードマップを、
より便利に、簡単に活用できるようにすることを目的としています。

 

 

「けど、ハザードマップって使い方が難しいんでしょ」

 

 

と思われる方が多いとおもいますが・・・

 

 

なんと!

 

 

国土交通省のサイト内にはYouTubeで「重ねるハザードマップ」の使い方も紹介しています!

 

 

動画でわかりやすく説明してくれていますので、これは必見です。

 

 

人生の中でも「引越し」は頻繁に発生するイベントではないかと思います。
しかし、その後に何年も住み続けることを考えると、
引越しの際には災害リスクをきちんとチェックされたうえで、
新居選びをされることをオススメします。

 

 

是非、インターネットで「重ねるハザードマップ」と検索してみてください。

 

 

 


続いて物件選びですが、
重要なポイントは「大地震が発生した際に倒壊しない物件」を見極めることです!

 

 

その点で重要なのが「新耐震基準と旧耐震基準」です!

 

 

新耐震基準とは、1981年に改正された建築基準法の耐震基準を指します。
それに対し、それまで施行されていた耐震基準を「旧耐震基準」と呼びます。

 

 

耐震基準は大きな震災を経るごとに厳しい耐震基準に改正されてきた歴史があります。

 

新耐震基準が定められることになった、
1981年(昭和56年)6月1日の建築基準法の改正は1978年(昭和53年)の宮城県沖地震を受けたものでした。


宮城県沖地震では全半壊の建物が4,385戸、一部損壊の建物が86,101戸と、
多くの建物が地震により大きな被害を受けました。

その中でも大きな問題となったのが、ブロック塀の損壊による死者が11人にものぼったということです。
また、地震後に屋外に飛び出し、建物の崩壊に巻き込まれけがをするという人も多く見られました。

 

このような状況を改善するために、1981年の建築基準法改正に至りました。

 

では、新耐震基準旧耐震基準でどのように違うのか説明してまいります!

 

震度5程度の地震に対する耐震


近年、震度5程度の地震が年に数回起きることも珍しくないので、
旧耐震基準では大規模地震が起こらずとも建物が損傷を重ねてしまい、
危険に陥る可能性がないとはいえません。

 

震度6以上の地震に対する耐震

 

このように、耐震基準が違うだけで建物の安全性に大きな違いが出てきます。

 

新居探しをする際には、どちらの基準が採用されているのか必ず確認したほうがいいですね。

 

 

 


その他に、防災視点でどのような物件が好ましいのか一例を挙げさせていただくと、
「窓シャッターや雨戸のある物件」です!

 


最近は窓シャッターや雨戸のない住宅も増え、
「窓シャッターや雨戸はなくても、特に困らないのだろう」と感じる人もいるようです。

 

普段の生活では特に困ることはありませんが、
台風などの時に大雨や飛来物から家を守ってくれるのは窓シャッターや雨戸なのです。

 

また、防犯の観点からも有効です。
玄関口より、窓から入る傾向が高い空き巣には、
窓シャッターや雨戸が閉まっているだけで、
空き巣を寄せつけない防犯効果が高まります。

 

しかも、窓シャッターや雨戸などで窓ガラスが覆われていると、
住居の中の様子も分からなくなります。

 

空き巣からすると、盗難するためのヒントを得ることができず、
侵入するにはリスクが高いと思わせる効果もあります。

 

自然災害は事前予告なしの不意打ちで襲ってきます。

 

その災害に対して準備をしているか、準備をしていないかが生死を分ける場面もあります。

 

住まい選びという重大イベントの際には、上記のポイントをチェックいただき、
「防災の観点からはどうかな?」という視点を加えて、
素敵なおうちを選んでみてはいかがでしょうか。

 

今回の記事をきっかけに、
ぜひ皆様もあらためて「ソナエル」こと「防災」について考えていただければと思います。

 

                     (ライター 防災士 宮本 裕太)

 

 

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