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ジーエコぼうさい【第20回】今話題の「発電機GD5000SR」開発秘話インタビュー

 

新生活も落ち着き、
そろそろGWが待ち遠しい時期ですね。
お休みの予定はもうたてられましたか?
我が家は近場でのんびり過ごす予定です。

 

今回は、連載2年目にしてジーエコぼうさい初登場!
我らが小島社長に、
昨年12/1に発売となった『ELSONA GD5000SR』について開発秘話をきいてきました。
開発に2年弱の時間をかけ、満を持して発売となったこちらの発電機、
発売以降ご好評をいただいております!

 

その秘密をインタビューで大公開!
ぜひ最後までご覧ください。

 

2019年に発売された「S-5500」の後継機として、2022年から開発をはじめました。

 

発電機ELSONAのベストセラー機種である「S-5500」は、
発売開始以降もお客様のご要望に応えるべく製品の改善・改良を行い、特に大きな改良点としては

 

 ・タイヤをワイドに変更      (安定性の向上)
 ・ガバナーの改良         (始動性の改善)
 ・デジタルマルチメーターへの変更 (利便性の向上)

 

など、様々な改良をおこなってきました。その中で、

 

 1.騒音の軽減
 2.重量の軽量化

 

の2つについては更なる改善を行うべく、騒音については、
まずオプション品として「防音パネル」を準備してご提案してまいりました。

 

ただ、これらの課題は「S-5500」のマイナーチェンジだけでは対応することが難しく、
さらなる製品の改良に向け『GD5000SR』の開発に着手しました。

 

 

『GD5000SR』の開発は、2年以上前から構想しており、
実際に着手したのは2022年からとなります。

 

インバーター制御を加えることによって、
騒音の軽減重量の軽量化が可能となりました。

 

最初の試作機ができてからも、
ボタンやコンセントの配置など、
お客様に使っていただきやすい仕様を心がけ
細かなレイアウト変更を何度も行いました。

 

納得のできる発電機の制作までおよそ2年弱の年月を費やし、発売に至りました。

 

弊社の発電機は発売以降2,000台を納品。
そして、その半数超が自治体への納品であり、全国各地の避難所や施設で活躍しています。
全国の防災のプロの方々に選ばれているプロユースの発電機です。

 

災害時の非常用電源としてという側面があり、
どんな場合でも安定して起動できるという点にこだわりました。


災害時にいざ使おうとしても、動かなければ、
非常用電源の役割を果たすことができません。

 

発電機付属の始動用バッテリーをより高容量で長寿命な製品に変更するとともに、
長時間使われておらずバッテリーがあがってしまった場合でも
リコイルで容易に始動できるように工夫し、改善改良に時間をかけました。


通常は、スイッチボタンで起動できますが、
バッテリーがあがってしまって起動できないときは、リコイルで始動することができます。

 

通常時と万が一に備えた2つの始動方法があるという点でも、
お客様にご安心いただけることと思います。

 

一般的な同クラスの発電機が80〜120kgであるのに比べ
格段に軽い52kgと軽量である点です。


2024年問題など物流の面でも様々な問題がありますが、
軽量化により発電機を送る送料も安くなり、
また、様々な運搬方法が選択できるようになりました。

キャリーハンドルもついており、
キャリーバックのように持ち運びできるので運搬の際も楽です。

 

段ボールも弊社でデザインしたのですが、
隙間からキャリーハンドルを出して
梱包したまま運びやすいユーザーフレンドリーな仕様
となっています。

 

避難所などの防災用としてはもちろん、
小さく軽くなったため、普段から日常用として使うことができます

 

例えば、防災訓練だけではなく、
お祭りや地域のイベントで電源として使うなど多彩な使い方が可能です。

 


ガソリンとLPガス2つの燃料が使えるというのが「発電機ELSONA」の大きな特長ですが、
LPガスを燃料に使うと排気ガスの匂いが少なくなりますので、
匂いを気にせず料理を提供できます。

 

実際にキッチンカーなどで調理の熱源としてご使用いただいております。

 

 

また、手軽にコンセントを接続して電気機器を使う他、事前に切替工事が必要となりますが、
分電盤につないで建物に電気を流し、エアコンや照明を稼働することもできます

 

前機種の「S-5500」も、東京都調布市の体育館や高知県香美市の公民館など全国で導入されていますが、
避難所など大きな施設でご使用いただく際にはとても便利です。

 

こうした、多彩な使い方ができるのも、『GD5000SR』の魅力の一つです。

 

「発電機ELSONA」を2012年に発売以降、2,000台を納品してきました。
発売から12年、その間にお会いしたたくさんのユーザーの皆さまの声を活かして作った
という部分が一番の強みではないかと思っています。

 

「発電機ELSONA」は東日本大震災をきっかけに生まれた発電機です。

 

当時、小型の発電機はガソリン式の発電機が多かったのですが、
災害時に発電機があってもガソリンの燃料が手に入らず使うことができなかったり、
発電機があっても整備不良でエンジンが故障し動かせないという状態に陥りました。

 

そんな中、分散型エネルギーとして持ち運びでき、
復旧も早かったLPガスに対応した発電機をつくろうとできたのが、
ガソリンとLPガス2つの燃料が使える「発電機ELSONA」です。

 

皆様の中でも2024年の1月1日におこった「令和6年能登半島地震」の記憶も新しいと思います。
弊社も石川県の現地団体や支援団体、行政機関と連携をして、
支援活動へ向かいましたが、
発電機があっても被災地では燃料入手が困難という状況を目の当たりにしました。

 

東日本大震災の時と同じように、ガソリンスタンドには車の長蛇の列。
ガソリンスタンド自体も被災して停電しており、
営業困難なガソリンスタンドも多くありました。

 

また、辛うじて営業できたガソリンスタンドもガソリンが一人10Lまで等の購入制限があり、
燃料が入手できず、ガソリン式発電機だと十分に使えないという現状でした。

 

対してLPガスは、能登半島エリアでは多くの家庭や施設で給湯やコンロなど日常生活の中で使用されており、
燃料自体もボンベに入っていて運搬しやすいことから容易に入手できました。

 

「ELSONA GD1600SR」は、ガソリンだけではなく、
LPガスでも発電できる点で被災地の皆さんにとても喜ばれました。

 

改めて、災害現場でのLPガスの強靭さを実感し、
燃料の選択肢を複数もっておくことの大切さを痛感しました。

 

2つの燃料が使えるという点で「発電機ELSONA」は
災害時に皆様のお役に立てる発電機であると考えています。

 

ありがたいことに、非常にたくさんのお問い合わせとご注文をいただいており、
初回生産分はほぼ完売いたしました。

 

今まで弊社の「発電機ELSONA」を気に入って購入してくださっていた会社さんだけではなく、
この新機種が発売されたことで新しくお取引いただくことになった会社さんも増え、
手応えを感じています。

 

また、これまで以上に民間のお客様が増えてきたという印象を受けています。

自社のBCP対策としてはもちろん、重量が軽くコンパクトなことから、
レンタル用品の会社様がガソリン式発電機の置き換えとして、
LPガスもガソリンも使える『GD5000SR』を取り扱ってくださるケースもございます。


同出力のガソリン式の発電機と比べても、引けをとらないスペックで、

 

  LPガスもガソリンも使える利便性
        軽量でコンパクト
        静音である

 

ため、弊社としても自信を持っておすすめします。

 

これからも、発電機といえばELSONAを選んでいただけるよう
お客様に寄り添った商品開発を続けていきたいと思っています。

 

今、防災では「日常時も災害時でも使えるフェーズフリーな商品を取り入れよう」という考えがありますが、
災害時だけではなく、普段から発電機を使い親しんでおくことが、実際の災害の現場でも役立つと考えています。

 

Makuakeにて発売開始した「GD1600SR」に関しても、
防災だけでなく日常との兼用をもとに開発しましたが、
今回の『GD5000SR』も、災害時はもちろん普段から使いやすいという点にこだわって作りました。

 

災害がおこってからではなく、普段から慣れ親しんでおくことで、
災害時でも慌てることなく対応することができます。

 

「GD1600SR」も『GD5000SR』もフェーズフリーな発電機として
普段から日常の様々な場面で使うことができ、
災害などがおこった際にもすぐに動けて安心です。

 

これからも「防災と日常の両方で活躍する発電機をお届けする」という部分で
引き続き取り組んでいきたいと思っています。

 


また、弊社では社会貢献や地域貢献活動にも積極的に取り組んでおり、
「発電機ELSONA」の売上の約1.5%を再生可能エネルギーの導入促進に取り組む非営利団体へ届ける
「1.5 for the future」の取り組みを行っています。

 

また、災害時に近隣の住民の方々に向け『発電機』で電気を供給する「発電ステーション」の設置や、
実際に「令和6年能登半島地震」では
支援活動に向かい
「ELSONA GD1600SR」を珠洲市並びに能登町へ14台寄付させていただきました。

 

社員全員が防災士で毎月防災コラムを連載したり、福島県飯舘村で防災イベントを開催したりと、
防災を広める活動も行っており、今後も広げていきたいと考えています。

 

また、クリーンエネルギーである太陽光や蓄電池なども扱っており、
今後はバイオマスガスなどのCO2を減らせるような燃料を使う発電機なども手掛けていきたいと考えています。

 


 

今回、開発に至る思いや、商品改良のお話の中で、自社製品でありながら初めて聞く話もあり、
記事を仕上げながら『GD5000SR』の魅力を改めて知ることができました。

 

また、常にお客様目線の商品開発を志していることを知り、
自社ながら誇らしい気持ちになりました。

 

発電機をお考えの皆様には自信を持っておすすめします!
頼れる高出力の発電機をお考えの皆様は『GD5000SR』をぜひご検討ください。

 

 

   (インタビュー:話し手 防災士 小島 盛利 / 聞き手 防災士 井髙 沙織)

 

 

 

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