ジーエコぼうさい【第17回】令和6年能登半島地震 被災地支援レポート
こんにちは。
今回記事を担当させていただく東京本社の“みやもん”こと宮本です。
2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方で強い地震が発生しました。
地震の被害に遭われた全ての皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
わたしたちG&ECOでは、
地震発生直後から社内チャットで連絡を取り合い、
石川県の現地団体や支援団体、行政機関と連携をして、被災地支援に行ってまいりました。
今回は支援活動内容と現地の様子についてレポートさせていただきます。
1月4日はG&ECOの仕事始めの日。
例年、初日は皆で初詣にいくのですが、今年はいつもと違う年明けです。
G&ECO社員4名(吉村、窪田、三浦、宮本)が二手に分かれて車輛2台で
被災地の石川県へ向けて移動を開始しました。
途中、物資調達、関係団体や有志の皆様からの支援物資受け取りを済ませ、
各々目的地に向けて出発しました。
<持参した支援物資>
・発電機14台 ・ミネラルウォーター ・食料(非常食、菓子類) ・トイレットペーパー
・非常用トイレ凝固剤 ・アルコールティッシュ ・毛布 ・マウスウォッシュ ・オムツ
・生理用品 ・カイロ など
窪田・三浦班)
関係団体と合流場所の「道の駅のと千里浜」には24時過ぎに到着、
明朝5時からの支援物資輸送、搬入プラン打合せに備えて車中にて仮眠。
吉村・宮本班)
発電機確保のため、浜松のキッティング工場へ移動し、
組み立て済みのポータブル発電機 「ELSONA GD1600SR」を積み込む。
その後、水や食料や衛生用品を買い出し、富山県まで移動し宿泊。
翌日、1月5日(金)
早朝午前5時30分ごろ、珠洲市に向かって出発しました。
珠洲市内で関係者と合流予定。
地震の影響から道路は至る所で地割れが発生しており、
タイヤのパンク、大きな余震があれば道路崩落の恐れもあったことから、
慎重に現地へ向かいました。
平時であれば1時間半ほどで到着できる距離でしたが、
この時は断続的な渋滞も発生しており6時間以上もの時間がかかりました。
地元関係者の先導のもと、
珠洲市内の小学校・保育所・災害物資集積拠点等を訪問し、
持参した支援物資をお渡ししました。
職員の方からは、
「東京から来てくださったんですか!本当にありがとうございます!」
と涙ながらに御礼を言っていただけました。
珠洲市内に辿り着くまで大変な道のりでしたが、
被災者の方のお役に立てて「本当によかった」と感じました。
お話を聞いたところ、
「支援物資はドンドン集まってくるが、必要な場所へ物資が届けられていない状況。
地元の有志がリーダーシップを取って必要な場所へ物資を割り振っている。」
「避難所から離れたエリアに住んでいる方たちにも、全然物資が届いていない。」
とのこと。災害直後の被災地の現状を垣間見ました。
<今回訪問した施設>
・特別養護老人ホーム 第三長寿園
・珠洲市立上戸小学校
・珠洲市立蛸島小学校
・珠洲市立蛸島保育所
・珠洲市立健民体育館
倒壊した家屋、
崩れ落ちる屋根瓦、
大きく傾く信号機。
目を覆いたくなるほどの惨状が広がっていました。
日本各地から消防隊や救急隊の方たちが救援に来ており、
崩れた家屋の中で救出活動をされていましたが、
地割れなどで道路状況は最悪で、余震も発生しており、
なかなか思うように作業を進められていない様子でした。
大規模地震が発生すると、
私たちの平穏な暮らしがこんなにも
簡単に破壊されてしまうのかと改めて思い知りました。
避難所に「LPガス&ガソリン発電機ELSONA GD1600SR」
を提供させていただきました。
被災者のみなさんは「LPガスを使って発電できる」という点に驚かれていました。
というのも、
被災地ではガソリンを入手することが大変困難になります。
営業しているガソリンスタンドがあったとしても、
ガソリン購入には制限がかかります。
現地では、10Lまでしか購入できないとのことでした。
また、自家用車で車中泊をされる方が非常に多くガソリンの需要が激増するのですが、
道路状況が悪いためガソリン運搬車(タンクローリー)が入ってこれないのです。
需要に供給が全然間に合っていない状況に陥ります。
その一方、LPガスは自宅のガスボンベや、
自治体から供給されたボンベを使うことができたので、
地元のみなさんからは重宝されました。
特に、停電をしているエリアの方から喜んでいただき、
子どもたちは
「えーーー!これで電気が作れるの!!」
とすごく嬉しそうな声をあげていました。
私たちが到着したのが、1月5日でしたので4日間もの停電を経験し、
本当に怖い思いをされていたのだろうと感じ取れました。
1月5日(金) 19時00分ごろ、
災害物資の提供を完了し、富山県へ向けて移動。
往路と同様に、復路でも道路の地割れ・相互通行・長蛇の渋滞が発生していたほか、
余震や通過車両の増加で、
往路よりも道路の損傷が進行している箇所があり、
往路とは異なる経路へ迂回する箇所もありました。
富山県内の宿泊施設に辿り着いたのは深夜でした。
そして、1月6日(土)の朝から東京に向けて移動を開始。
途中休憩をはさみながら、18時ごろにG&ECO東京本社へ帰社。
私自身、震災直後の被災地を訪れるという経験は今回が初めてでした。
珠洲市内で、崩壊している家屋を目の当たりにして、
震災というものの恐ろしさを身にしみて感じました。
また、夜に停電エリアの住宅街を車で通過したのですが、
人が住んでいるとは思えないほど本当に真っ暗ですごく怖かったです。
断水も初めて経験し、道の駅のトイレはここでは書けないくらいのヒドイ状況でした。
当たり前のように電気が使えて、当たり前のようにトイレが流せることが
こんなにも有難いことなのかと思いました。
こういった地震は日本全国どこでも起こる可能性があると思います。
プレート型地震、断層型地震、直下型地震など、地震大国日本では
「いつ」「どこ」で大きな地震が起こっても、全く不思議ではありません。
この記事を読んでいただき、水・食料・非常用トイレなどの防災用品を
点検するキッカケとなれば幸いです。
寒さ厳しい中、復興に向けて取り組んでいらっしゃる被災地の皆様、
関係者の皆様、一日も早く平穏な日々が訪れることを心よりお祈り申し上げます。
そして、この度の支援にご賛同いただき、
ご協力いただきました関係団体や有志の皆様、本当にありがとうございました。
G&ECOでは、今後も関係団体の皆様と連携を取りながら、
能登半島地震の被災者の方々への支援を続けてまいりたいと思います。
(ライター 防災士 宮本 裕太)
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