ジーエコぼうさい【第23回】防災士がすすめる!おすすめトイレ3選!
お盆がすぎ秋の気配を感じる季節になりました。
それでもまだ暑い日々が続きますが、みなさまいかがお過ごしですか?
いつも通りの夏とはいかず、8月8日に日向灘で発生した最大震度6弱の地震、
また同日に気象庁から発表された「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)を受け、
不安な毎日を過ごされていた方も多くいらっしゃったことと思います。
今一度、
防災備蓄の見直し、
ご家族との連絡手段や避難場所、避難ルートの確認
を行ってくださいね。
今のうちにできることを少しでもして、災害に備えましょう。
災害時は普段通りの生活が送れないことがストレスの一つとされていますが、
毎日の生活ときってはきれないトイレの問題は災害時の心配事の1つではないでしょうか?
以前ジーエコぼうさいでもトイレについて取り上げ
アンケートでも様々な声をいただきました。
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「飲食料よりもトイレが気になる」
「災害時、気にはなるけれど人に聞きにくい」
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といった声も多かったトイレ事情について
今回は更に詳しくご紹介していきたいと思います!
今回、取材にご協力いただいたのは前回のトイレ特集でも大活躍だった吉村さん。
発電機の知識も、防災の知識も豊富で
私達では到底追いつけないぐらいのたくさんの経験と知識で
いつもどんな質問にも親切に教えてくださいます!
そんな吉村さんが長年防災に携わっている中でみつけてきた
/
これはおすすめ!なトイレを3つご紹介!
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それでは、いってみましょう!
題して
「防災士がすすめる!おすすめトイレ3選」
まず、第一に家庭用として準備するトイレについて。
検索すると色々な情報がでてくると思いますが、
概ね1日1人あたり利用するトイレの回数としては5回が平均とされています。
そこで備える際には、家族の人数を考慮した下記の計算式で
でてくる回数分の携帯トイレを揃えるのがおすすめです。
(普段から回数が多い方や心配な方はもっと多めでも。)
5回×◯人×3日分=
そこでおすすめなのがこちらの商品!
緊急対策用トイレ ベンリー袋 10回分セット 防臭袋プラス | 株式会社ケンユー
こちらの商品は防災士が監修した
「緊急対策用トイレ」
使い方は簡単!
ご自宅にある既存のトイレに袋をセットし、
排泄物に「凝固剤」をかけて固めます。
最大の特長は、「凝固剤」の凝固持続時間が長いこと。
災害時は
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・マンションなどで断水などが続き、しばらくトイレが使用できない。
・ゴミの回収がしばらくないため、自宅でゴミを保管しなくてはいけない。 など
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しばらくトイレが使用できなかったり、
ゴミを出せないといった状況に陥る可能性も考えられます。
凝固持続時間が短いと液状化してしまい、
取り扱いに困ったり、悪臭を放ったり…と
様々なリスクが考えられますが、
こちらの商品は凝固持続時間が長いため安心です。
また、「凝固剤」には殺菌剤・消臭剤が混合してあり、
同梱されている「汚物袋」にも防臭性のある材料が使われています!
一般的なポリ袋だと臭いまで防ぐのは難しいですが、
「汚物袋」には臭いを防ぐ特殊フィルムが使われているのも嬉しいですね。
防災士が監修している商品で、
多くの避難所などにも導入されている実績がある商品ですので、
自信をもっておすすめします。
使用シーン:ご家庭
次にご紹介するのは、便座もセットになっているこちらの商品。
先程の商品は、元々あるトイレにセットして使う使用となっているため、
既にトイレのあるご家庭や施設などの使用が前提となりますが、
こちらの商品は、便座もセットになっているので、
“避難場所” や “マンションの集合スペース”など
普段トイレのない場所でも設置することができます。
BENKING(ベンキング) コンパクト(7日分相当) | 株式会社C-SOS
こちらのトイレは、便座の素材が「発泡スチロール」であるのが大きな特長。
一般的な簡易便座は、「段ボール」や「プラスチック」が多く
・水に弱い
・便座が冷たい
・座り心地が悪い
・子どもが排泄しにくい
といった問題点がありますが、
こちらの商品はそうした問題を解決するために開発されています。
便座は「発泡スチロール」でできており、
あたたかく、耐水性に優れています。
医師や看護師、介護士、女性の意見を聞き、
便座の高さも30㎝と排便効率の良い体制が取れるよう工夫されており、
穴落ちや転倒リスクが軽減されています。
また、軽量で持ち運びしやすく、
幼児から高齢者まで安全に使えるのがポイントです。
丈夫で繰り返し使えるので、
一度使った後も「消耗品セット」を購入すれば
便座を追加購入することなく使用できます。
更に、同梱されているエマージェンシーシート(※)を
緊急時にはトイレの目隠しシートとして使用することもでき、
公の場で使うことも考えて開発されています。
昨今の災害時には、高層マンション全体での
トイレロスも大きな問題となっており、
いざという時にパニックに陥らないためにも、
簡易便座つきのトイレセットをご検討されている方には
こちらの「発泡スチロール」の簡易便座つきのセットをおすすめします。
使用シーン:マンションや自治会、避難所、企業、工場
※エマージェンシーシートとは防寒・防水シートとして体温の低下を防ぐためのシート
最後に紹介するのは、トイレの便座、テント、給水タンクが
セットになっている災害用トイレです。
最大の特長は、水洗トイレのように水で便器を洗浄できること。
衛生的に使用することができ、ウイルス対策としても有効です。
災害用トイレ ドント・コイ | 株式会社ハマネツ
便槽内でし尿を固体と液体に分離させ、液体のみを外部に放流する固液分離方式を採用。
それにより洋式では約5,500回、和式では約9,000回の連続使用ができ、
大人数に対応しています。
また、車椅子の方でも簡単に入れるように
バリアフリーの設計で災害弱者の方にも配慮しています。
トイレには鍵もついており、
誤って扉を開けられてしまうといった心配もありません。
非常時でもトイレを安全・快適に使っていただける
大型のトイレです。
福祉施設や企業のBCP対策、自治体の避難所におすすめです。
使用シーン:マンションや自治会、避難所、企業、工場
今回のジーエコぼうさいでは
「防災士がすすめる!おすすめトイレ3選!」
として、様々なトイレをご紹介してきましたがいかがでしたか?
私も、吉村さんにお話を伺いながら、
ご家庭用の少人数に向けたトイレの対策から
避難所などの大人数に対応した大型のトイレまで
様々なトイレがあることに驚きました。
そして、各製品とも、災害時の被災者の負担を少しでも減らせるように
様々な工夫がされているのがよくわかりました。
みなさんも、この機会に災害時でのトイレの備えについて、
ご家庭や職場で具体的に話し合ってみてくださいね。
そして、
/
まだ準備できていない!
数が足りないかも??
\
と思われたら、ぜひトイレの備えをしてください。
備えあれば憂いなし。防災には事前の備えが大切です!
今回の記事がその参考になれば嬉しく思います。
次回は、実際にキャンピングカーに簡易トイレを持ち込んで
発電機の納品にでかけた緒方さんのキャンピングカー&トイレレポートです。
次回もぜひお楽しみに!
(インタビュー:話し手 防災士 吉村 幸一郎/ 聞き手・ライター 防災士 井髙 沙織)
G&ECOの社員は全員「防災士」です。『暮らしに寄り添う身近な防災』をテーマに取り上げ、月1回連載を行っております。G&ECOの最新情報や「ジーエコぼうさい」のコラムを配信しておりますので、ぜひ「メルマガ登録」していただき、私達と一緒にソナエル力を身につけましょう!
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