2024年1月に発売されたばかりの「ぼうさい発電BOX」ですが、
発売以降、多くのお問い合わせをいただいており、大変ご好評いただいております。
今回、多数のタレントが所属し日本のエンタメ業界を牽引する
株式会社ワタナベエンターテインメント様へ納品させていただきました。
備蓄品の確保はもとより、社員一人ひとりに「防災リュック」を常備するなど
もともと災害に備えて防災意識も高くBCP対策(※)に取り組まれていらっしゃいます。
そんな中、今回弊社の「ぼうさい発電BOX」を導入いただきました。
その経緯や今後の取り組みについて、実務にあたられている
総務部 主任 西川 実玖さんにお話を聞いてきました。
※BCP対策とは事業継続計画のこと。
地震や台風といった自然災害などに備え、被害を可能な限り抑えつつ素早く復旧して事業を継続することを目指します。
本社エントランスの受付の横に設置されたぼうさい発電BOX
ーまずはじめに、ご自身の被災経験や災害への備えについて教えていただけますか?
私自身、関西の出身で、生まれた年が阪神淡路大震災のあった年でした。
両親はその経験があるため埼玉に転勤で来た際も、自宅には防災の備えがある状態でした。
東日本大震災では、停電があったため、その際にはコンサートで使用するペンライトなどうまく使用して過ごしました。
ただ、自宅に備蓄はしていたのですが、ライトやモバイルバッテリーなど電源関連の備蓄が足りず、
両親とも「あのときとは違うんだね。」と話したのを覚えています。
時代が変わり生活様式も変わる中で、備蓄品も見直す必要があることを痛感しました。
最初に務めていた会社では充実していながらもとても忙しく、
毎日無我夢中で、当時は防災の意識は低かったと思います。
備蓄品などを備えることもなかったですね。
災害がおきなかったからたまたまよかったものの、今考えると少し怖いですね。
その後、縁あってワタナベエンターテインメントで働くことになったのですが、
そこで会社を支える総務という仕事になり、
前任の上司から会社で必要なことの一つとして防災について教えていただきました。
ワタナベエンターテインメントでは、
「どこに備蓄品があるか全ての社員がわかっていて、防災の意識づけができている」のがすごいなと思いました。
ただ、社員も増えており、時代とともに必要なものが変わってきている中、
改めて備蓄品の見直しを行うことになり、
「災害があった際にどう行動したらいいのか」「どういったものを備えるべきなのか」
しっかり考える機会に恵まれました。
時代に合わせて、防災の見直しを
ー具体的にはどのように見直しが行われたのでしょうか?
2023年8月に新社屋に移転する際、代表から再度「災害が今後もあるので備蓄だけは十分用意しておくように」
といわれ、見直しを行うことになりました。
社屋も大きくなり、社員数も増えたため、具体的には、
・既に備蓄している食料や毛布の数の見直し
・備蓄品の設置場所の検討
・設置場所共有のための資料作成
といったことを行いました。
社内共有のための資料の一部
また、ワタナベエンターテインメントでは、1人に一つ「防災リュック」があるのですが、
その中身も再度検討し、新たに
・レインコート
・軍手
・水
・お菓子
・電池
・モバイルバッテリー などを追加しました。
このリュックが一つあれば1日、2日は十分に過ごすことができます。
「防災リュック」の設置場所は、
いざ地震となった場合に一番最初に潜る場所が机になるのではないかとの想定から、机の下に常備しています。
具体的に話し合い、食料品や備蓄品の備えなどが充実していく中で、
「電源」の備えに関しては知らないことも多く、G&ECOさんに相談させていただきました。
不安だった非常時の電源の確保
ーありがとうございます。非常用電源はどのようなものをお持ちでしたか?
電源に関しては当初「蓄電池」を1つしか持っておらず、
お話を聞いてそれでは停電時に十分な電力をまかなうことができないということを初めて知りました。
また、社員全員が「モバイルバッテリー」も持っているのですが、
「蓄電池」や「モバイルバッテリー」は容量が0になってしまうと使えないため、
燃料があれば電気を作れる「発電機」の必要性も感じました。
「蓄電池」と「発電機」の違いもよく分からなかったのですが、
G&ECOさんにそれぞれの特徴や使い方について詳しく教えていただきました。
そこで、電気を貯める「蓄電池」(室内使用)と燃料があればいくらでも電気を作れる「発電機」(屋外使用)「ソーラーパネル」「燃料」が一つになった「ぼうさい発電BOX」を提案していただき、これなら安心できると思い導入することに決めました。
ぼうさい発電BOXの中におさまった「発電機」と「蓄電池」
充電中の 「蓄電池」。「蓄電池」は「発電機」から充電することもできます。
「ソーラーパネル」を「蓄電池」につなげて充電することができます。
「発電機」はガソリンまたはLPガスを燃料に電気をつくることができます。
.
デザイン性の高さと機能面での満足感
ーぼうさい発電BOXで気に入っている点はございますか?
BOX自体がシンプルで、その上扉のマグネットで何が入っているか分かりやすいのがとてもいいですね。
どの会社にも馴染むデザインだと思います。
また、受付に設置したのですが、お客様にとっても弊社が防災対策に取り組んでいる点で安心していただけますし、
社員も皆ここを通るので、社員への認知と安心感にもつながるのではないかと思っています。
この間、1度使用してみたのですが、受付に置いてあるということもあり、
すぐに何かあったら取り出せるので受付の者も安心感があり、
社員にとっても目につく位置にありわかりやすくなっているので最高です!
受付のスペースにシンデレラフィット
自社だけでなく、帰宅困難者の方に向けても
ーありがとうございます。「発電機」は屋外で使うものになるので、受付に設置いただくのは弊社としてもおすすめです。
今後防災で取り組んでいきたいことはございますか?
防災の意識を社員全員がもてるよう、
全員で「災害がおこった際にどうすればいいのか」を考えていきたいと思います。
また、ワタナベエンターテインメントでは、
東日本大震災が起こった際に、旧社屋の地下のライブハウスを帰宅困難者の一時的な避難場所として開放し、
コンビニの食料などを配布するなどの対応を行いました。
今後、災害がおこった場合、弊社が原宿にあり、外国人の観光客の方もたくさんいらっしゃることから、
帰宅困難者の方が多数発生することが予想されます。
社員はもとより、そういった方々に向けても、
当社で対応できるくらいの備蓄の備えを考えていきたいと思います。
ーすばらしいですね。「まちのぼうさい充電所」として災害時電力供給場としても貢献いただけますので、
ぜひご活用いただきたいと思います。
災害時には「まちのぼうさい充電所」としてスマホやモバイルバッテリーの充電の場として地域の方にご利用いいただくことができます。
今回のインタビューを通して、
西川さんがとても熱心に会社の防災対策についてお話されていた姿が印象的でした。
実際に災害を想定し、何度も話し合い、具体的に防災について考え、整えられてきたからだと思います。
また、東日本大震災や能登半島地震でも支援活動を行われるなど、
被災された方々に向けて自社としてできることを考え、そして行動に移されている姿勢にも心動かされました。
実は、「ぼうさい発電BOX」は
・備蓄品の備えはできているものの、電源の備えがまだの方
・自社の「停電対策」をしながら「地域貢献」したい方
・備蓄品と一緒にその保管場所も手配したい方 に向けて開発した商品です。
記事をまとめながら、まさにワタナベエンターテインメント様にぴったりの商品だと改めて思いました。
BCP対策の重要性はよく伝えられていますが、
実際のところ、策定率は35.0%(※)とまだまだ低いのが現状です。
(※出典:東京商工会議所「会員企業の災害・リスク対策に関するアンケート」2023年調査結果)
そんな中、ワタナベエンターテインメント様では
社員一人ひとりに「防災リュック」を常備したり、
新たに備蓄品の見直しを行ったり、
災害時の帰宅困難者への対応を考えたりと、
早くからBCP対策に取り組まれており、その姿勢から学ぶべき点がたくさんあると感じました。
また、万が一の災害に備えることは、
そこで働く「人」そこに関わる「人」を大切にすることでもあると強く思いました。
今回、貴重なお話をきかせていただき、弊社にとっても大変勉強になりました。
ありがとうございました。
今回インタビューをうけていただいた総務部 主任 西川 実玖さんと「ぼうさい発電BOX」
(インタビューアー:三浦 哲平/井髙 沙織 記事ライター:井髙 沙織)
納品場所
株式会社ワタナベエンターテインメント ぼうさい発電BOX 1台