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「使われないことが望ましいことですが、発電機が役にたったようです!」

 

 2021年7月、記録的な豪雨のニュースが世間を賑わせていた頃、
 エルソナが活躍したというニュースがとびこんできました。

 

「若桜SSが今日停電して発電機が大活躍してくれました!」

 

 エルソナを納品させていただいたお客様から、感謝の言葉と共に、実際にエルソナが活躍している動画を送っていただきました。送り主は、智頭石油株式会社 トータルカーサービス部 部長 中本さん。

 

 駅にはSLが展示され、鉄道ファンも多く訪れる若桜町。
 かつては宿場町として栄え、風情のある街並みが広がっています。

工業デザイナー水戸岡鋭治氏監修のレトロな外観の若桜駅

 

 緑豊かな山間の町で、エルソナが活躍したといういうお話をきき、智頭石油株式会社 トータルカーサービス部 部長 中本さんとスタッフの中嶋さんにお話を伺ってきました。

「住民拠点SS」として災害時でも営業を継続するという思い

ー発電機を導入されたきっかけを教えてください

元々「震災対応SS(※1)」として災害時に対応できるよう、発電機は1台所有しておりました。ただ、1台だけだと計量器4台のうち2台しか動かせず、POSシステムも使えないといった状態でした。

今回「住民拠点SS(※2)」として新たに登録させていただくにあたり、更に計量器2台、それからPOSシステムも動かせるということで、補助金(※3)を利用してエルソナを導入しました。

 

※1 災害時、警察・自衛隊・消防・病院関係などの緊急車両を優先しつつ、
   地域住民の方々に石油製品を供給できるガソリンスタンドのこと

※2 自家発電設備を備え、災害などが原因の停電時にも継続して
   地域の住民の方々に給油できるガソリンスタンドのこと

※ 3 補助金の申請受付は2021年4月30日に終了しております。

 

ー当日はどのような状況で発電機をお使いになられたのでしょうか?

当日、雨の量が非常に多く、鳥取市内から若桜町までの間に土砂崩れが2ヵ所もあり、道も片側通行になっているところもあって大変な状況でした。

そんな中、近くに雷が落ち、15時過ぎに停電となりました。急に停電になったので、最初は少し混乱しましたが、発電機を接続し、計量器とPOSシステムが通常通り動くようになってからはスタッフも落ち着いて対応できました。

復旧したのは19時ちょうどぐらいだったので、4時間ぐらい停電していました。もし、計量器もPOSシステムも動かなければ、手回しでガソリンを入れ、また料金も計算機などを使って計算しなくてはいけなかったので、大変な労力だったと思います。

 

                                        計量器とPOSシステム

 

ーすぐに起動できましたか?

建物の非常用電源差込口に配線をつないで、ワンプッシュでスタートできたので、とてもスムーズに起動できました。また、発電機にコンセントがあり、コンセントをさすとすぐに使えるので、暗くなってからは作業用のライトで手元を照らして作業を続けることができました。

 

エルソナと建物をつなぐ非常用電源差込口

 

ー当日は通常通りお客様はいらっしゃいましたか?

そうですね。こちらでは車は生活に欠かせないものなので、皆さんガソリンを入れに通常通りご利用いただきました。中には、停電で困ったので万が一の為にと、来られたお客さまもいらっしゃいました。また、近くに高齢者施設があるのですが、そちらの職員の方からも、「いつも通り開いていて、安心した。」といったお声をいただき、住民の方々に喜んでいただいたのは嬉しかったですね。

 

ーこのあたりは停電は多いですか?

近年はないですね。以前、停電になった際には、計量器のパネルを外して、中の機械にハンドルをつけて手回しで油をいれ、メーターも電気がつかないので、横にあるアナログメーターを見て計算して…といった形で対応しており、とても大変だった記憶があります。

 

ーエルソナのどのような点を気に入っていただけましたか?

発電機を繋いで全ての計量器とPOSシステムを動かせる点は非常にありがたいですね。

こちらのSSでは電気配線の状態から、全ての計量器とPOSシステムを動かすのに、2台の発電機が必要でしたが、他の店舗では1台のエルソナで全ての計量器とPOSシステムが動かせる為、各店舗に1台ずつ計7台導入しております。

(※智頭石油株式会社様ではSSを7店舗経営されており、全ての店舗でエルソナを1台ずつ導入いただきました。)

また、智頭石油ではLPガスも扱っているのですが、ガソリンだけでなく、LPガスが使えるというところもいい点だと思います。この辺りは、都市ガスはなく、LPガスですし、また、それほどオール電化も進んでいないので、万が一の際に、LPガスも使えるというのはメリットだと思いますね。

スタッフの皆さん 盛田さん・岡田さん・森木さん・中嶋さん(左から)
※撮影時のみマスクを外して撮影させていただきました。

 

取材の間にも、ひっきりなしにお客様がいらっしゃって、住民の方々の生活にとって欠かせない存在であることが伺えました。何より「住民拠点SS」として、被災時に通常通りガソリンを提供できるといった姿勢は、近隣の方々の安心につながっているのではないでしょうか。

また、取材日当日、スタッフの方々が、笑顔でキビキビと業務にあたられている姿が印象的でした。実際に災害に直面した際、通常通り営業を行うのは、至難の業であると思いますが、落ち着いて発電機を稼働し、店舗の営業を続けられた背景には、住民の方々への使命感、また店舗のスタッフ間での信頼とチームワークがあったからではないかと思います。

今回、貴重なお話を聞かせていただき、地元の方々に愛され、また、地元の方々を大切にされているその思いに触れることができ、エルソナがその一端を担わせていただいたことを嬉しく思いました。

 

(インタビューアー / 記事ライター:井髙 沙織)


納品場所
智頭石油株式会社 若桜サービスステーション T-7500 1台

 

 

 

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